お姉さん、美人ですね^^の一言が言えなくて。
今日はパスポートを作りに行った。
楽しい海外旅行。
カジノ、金髪美女、ヌーディストビーチ。
みんなそれぞれ海外で羽根を伸ばす予定なんだろう。
しかしパスポートセンターで待っている人は全員俯いていた。
病院の待合室のように。
不思議な光景だった。
そんなパスポートセンターに一輪の花が咲いていた。
受付のYさん。
制服を着てテキパキと仕事をし、目が合うとニッコリ笑ってくれる。
制服って、女性を3割増しくらい美しく見せる。
かと言ってコスプレは違う。
洋服に着せられてる感が苦手だ。
セーラー服はJKが着るからこそ価値を持つのだ。
受付のYさんも例に漏れず3割増しに可愛く見えた。
ニートでヒモ気質の僕にとって「働く女性」というのだけで魅力的だったりするのはここだけの秘密だ。
あぁ、パイズリされてぇな。
そんなことを思っていたらYさんに呼ばれた。
「アリカワさーん」
立ち上がったその時、僕のイチモツもまた立ち上がっていた。
授業時間の終わりの学生のように。
Yさんは僕の勃起に気づいていただろう。
それでも通常通りニッコリ笑い対応するYさん、
勃起したイチモツに慣れてるとは、もしやスケベだな?
なんて思いながら僕もスマイルを返しながら説明を聞く。
「説明は以上になりますがご不明な点はございませんか?」
その問いに、
「お姉さん、すっごく美人ですけど美の秘訣とかは?」
なんて返せれば変態紳士として完璧だったのかも知れないが、何も言えなかった。
「それでは10月1日に…また…」
パスポートが出来上がる日を告げただけのYさんだが、
僕はデートの約束をしたかの如く嬉しかった。
次会う時は料金の支払いがある。
収入印紙の裏を濡らすYさんを見ながらこう言おうと決めている。
「ひょっとしてお姉さんのスカートの下の収入印紙も濡れてませんか?」